久しぶりにグレッグベアのタンジェントを読み直した。

昔、「姉妹たち」をもとに台本書いて芝居にしたんだけどそのときの書き込みとかあって懐かしくも、恥ずかしくもあって感慨深いものがあった。
今の俺だったらもっと良い舞台にできるのに。
あの芝居、でも良かったなぁ。。
今読み返すとグレッグベアっていう人は、物語の力、価値観の衝突、異文化コミュニケーション、
そういうものを主題にしていたんだなぁ。
そう感じた。
10年経つとよくわかる。

タンジェント (ハヤカワ文庫SF)

タンジェント (ハヤカワ文庫SF)

SF的な感性とベンチャーな精神は凄く密接していて、惑星間インターネットを考えたりしてる
V・サーフなんかがgoogleに入社するのもうなずける。新しいものを生み出すとき、過去のものからでは無く、未来を見据えなくては真に新しいものは生まれてこない。過去のものから得られるものは、危なくはないが安定したものしか無い。それは教訓であり失敗の無い手堅いロジックだ。

我々は全く新しい価値観の求められる時代に突入している。まさにパラダイムシフト、脳内革命(言葉はうさんくさいけどね)を強要!されているのだ。幼稚園生がマウスを使ってインターネットの世界へさまよいだすわけです。
今の科学技術にいったいどれだけの人が理解をしめせるのか。
もう科学技術の理解レベルは我々の現実世界の域を遥かに超え、想像すらできない領域へ進もうとしている。
後数十年で、量子コンピューターが実現し、平行世界もあらわになり、ナノテクノロジの発達は生体コンピューターを実現し、テクノロジーと肉体が融合する時代に突入する。
その序章は五体に欠損が生じている人たちに先に訪れるだろう。
しかし、その流れを誰も止められない。
知りたい情報を今知るという事が、当たり前になり、ノンワイアード、ワイアレスネットワークでつながっている世界だから。
IT業界に携わる人間は今一度SFに対してその力のポテンシャルを再考すべきである!
経済のバブルが再び訪れた今、SFのバブルも訪れている。分けわからんけど。
なぜか日本のバブル時にサイバーパンクがその栄華を極めたように。
ニューロマンサーの発表時、日本はバブルの真っ最中であった。

テクノロジーによって世界を変容しようと真に考えている企業は、Googleとアップルしかいないのだ。(成功していてかつブランド力のある会社ということ、セグウェイ社も仲間だ、しかしいまいち商品展開戦略が微妙だ)
哲学を持った企業は少ない。
ね、気がついているでしょ、googleで検索しなきゃ安心できない事を。辞書っていつ読んだっけ。いつの間に世間と自分の距離が近くなった、それは国家と自らの距離なんだって。
愛国精神はテクノロジーによって強化されていく。それは国家間の問題を大きくしていくんだ。
それは、もしかしたら世界平和への最短コースを進んでるのか。

we need sf.
それは脳へのプラグイン。脳は寛容だ、壊れた脳細胞でさえ修復し、新しいシナプスを形成してくれる。
想定外ではなくすべてを想定内にしておく事。

以上酔っぱらいの戯れ言。
おやすみんさい。